古都からの手紙~シングルマザーと発達障害

3児のシングルマザーです。とある公立学校で20年以上教員をしてきました。離婚、子育て、発達障害、教育、猫…いろんな話題について自分の経験から、皆様のお役に立つ記事を書いていきたいと思っています。

2人目の夫は発達障害~障害じゃなくて性格?

前回の記事に続き、2人目の夫(以下、元ダン2)について。

 

発達障害って、問診や検査を経て医師が診断するものなので、わたしは元ダン2を発達障害だと考えて、病院を受診することを勧めました。当然、本人は今まで自分は「普通」だと思って生きてきたので、わたしの勧めにすごく気分を害し、拒否。

 

そこで、わたしは彼のお母さんに、彼の困った点などを相談する中で、「私も病気だと思っている」と聞いていたので、それを思い切って彼に伝えました。彼はものすごくショックを受けていましたが、しぶしぶ受診を認めてくれたんです。

 

一度目の受診は、とりあえず家の近くの精神科で、大人の発達障害を見てくれそうなところへ連れて行きました。わたしはあらかじめ医師に手紙を書き、彼との暮らしで困っていることをまとめて送っておきました。

 

しぶしぶの受診のせいか、診察待ちのときからイライラしていた元ダン2でして、わたしと話していた些細なことから怒って、なんと病院を出て行ってしまったんですよね…(ーー;)

手話通訳にも来てもらっていたので、その人もびっくり。当然でしょうね~。普通の大人はそんなことしませんから…(ちなみに、元ダン2がその場からいなくなるのは2回目でした。)

 

メールでどこにいるのか聞いて、その返事もなくて、なんとか探し出して説得して連れ戻し、やっと診察を受けました。わたしは待っていて、彼の診察が終わると呼ばれたんですが…

医師の話は「最近多いタイプ。発達障害というよりヒゲの生えた子ども。」というものでした。

 

確かにそうなのかもしれない。きっと、そういう部分もあるでしょう。病院を出て行ったのも「子ども」だから?

でも…

腑に落ちない思いがありました。

その日はとりあえず、発達障害という診断は受けられなかったので、黙って帰りました。

 

ヒゲの生えた子ども?大人になりきれてないってこと?発達障害に限りなく近いけど性格的なもの?それとも、何か他の障害が?

 

それからのわたしは、ネットで元ダン2みたいなタイプについてあれこれ調べ始めました。

すると確かに「大人になれない人」の特徴にすごく当てはまるんですよね。でも、それだけじゃない何かがあるんです。しかも、そういう人への対処法としては、「いつものことだから気にしない」と軽く流す…って…。おいおい、ムリだって…。やっぱり一緒に暮らすのと、仕事中だけ我慢すれば済む、のとでは違う。わたしも「また始まった…」と思うようにしてたんですが、そうやって我慢できるレベルをとうに超えているから受診したんだし。

自己愛性人格障害かなぁと思ったこともあります。プライドも高かったので、それは自己肯定感の低さ(愛されないのではという不安)の裏返しかなとも思ったり。

でも、元ダン2の両親を見ると、人格障害のように育ちの過程で生じたものではないと感じるんですよね。学歴こそ低いですが、少なくともわたしから見ると、尊敬できる方たちでしたから。わたしの障害も受け入れ、上の子達に対しても、本当の孫のように接して下さいました。だからこそ、余計に「なんで彼は同じようにできひんのやろ」とすごく思ってしまって…。

 

ともあれ、色々調べて考えて悩んで相談して…やっぱり発達障害と性格のどちらもが原因になっているんじゃないかなぁ…という結論に行き着いたのでした。